あなたこそ、神にとって最も大切な存在

 

20170129  北村神父さまのお説教より

  あなたこそ、神にとって最も大切な存在

   マタイによる福音5章1~12a
イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。
そこで、イエスは口を開き、教えられた。
「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる。
柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ。
義に飢え渇く人々は、幸いである、その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は、幸いである、その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」
 

この聖書の部分はとても有名で信者さんの誰もが知っている箇所でしょう。でもここでイエスが語っていることを本当に理解しようと思ったら、まず、この前の箇所を読んでみて下さい。(マタイ4章23~25)

イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。
そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。
こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。》


 生きるに苦しい切羽詰っている多くの人々がイエスに救いを求めてやってきた。自分も虐げられた小さくされた立場にいるイエスの群集へのメッセージは、自分の生き方そのものを伝えている。

 神はいつもあなたたちと共にいる。
どんなに社会があなたをつまらないものとして扱おうと、
あなたこそ最も大切なもの、
最も愛すべきもの
 そう慈しんで下さっている方こそが、神である。

2017年01月29日