年間第13主日の勧めのことば(尹師)

第13主日 マルコ 5・21−43 

二か月ぶりにミサが再開されました。感謝の心を持って捧げましょう。特にいろいろ病の中で、苦しんでいるひとり一人の上に神様の癒しをねがいましょう。また、いつも神は私たちと共におられると言う真実を忘れないように心に留めましょう。

今日イエスは、「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。」安心して行きなさい。
わたしたちはどうすればイエスを深く信じることができるのでしょうか。このことを今日、ヤイロと出血を患(わずら)っていた女性から、学ぶことができます。

今日の福音を通して誰でも信仰を持っていれば、どんな人でも、イエスの癒しの力と恵みを受けることができることが分かります。当時、出血病の人に触れること、死体に触れることは禁止されていました

出血症の人が触ったものに触ることもだめでした。汚れたものは、清いものから分離しなければ、清いものも汚れるということで、その病にかかる人々は、宿営の外に追い出される時代でした。

重い皮膚病の人たちは、罪びと言われた人々なども同じでした。イエスは、その人達に触れられ、あるいは触れることによって、今までのあり方とは変っていきます。 今までは、律法に従って、汚れたところから離れようと努力していたのですが、イエスによって、苦しんでいる人々、助けを求める人々に手を伸ばして行く、清くなっていくことを体験していきます。

特に、今、コロナ化の中、私たちもイエスと同じように困っている人々から遠ざかるのでなく近づいていく、出会い、触れ合い、清さと、命を与えることが出来、一緒になり自由になって喜ぶことです。それが信仰の神秘であり、信仰の分かち合いです。触れた人、触れられた人は清くなり、同じ命を生きることになります。病気になっても、死を迎えたとしても、それは変りません。

今日、神の食卓で命のパンを食べる私たちが、日常の中でも、聖書に語られている同じ体験に基づくものになり、恐れや、驚きではなく、感謝と喜びの心に変えられますように祈り願いましょう。わたしたちは信仰も意志も弱いですが、強めてくださるよう願い努力しましょう。

今日、ヤイロと出血を患っていた女性から学びましょう。そんな時、イエスの「恐れるな、信じなさい」という言葉が、私たちの信仰生活を励まし力づけてくれることでしょう。

死を超えて永遠の命をイエスから約束された私たちは、信仰と平和、喜びのうちにいつも生き生きと生活しながら、主に賛美と感謝を絶え間なくささげることができますように、聖霊の導きと助けを願いましょう!

2021年06月27日